旧診療所は築40年以上経過した建物の老朽化と、看護小規模多機能部門の併設により、西区の医療・福祉拠点となる診療所建替え計画を行った。本敷地は大通りから認識しにくい位置に有るため、外壁は清潔感のある白を基調とし、西区のカラーである青のボーダーをアクセントとしたシンボリックな外観計画を立案した。エントランス、EVホールはガラスのカーテンウォールとして計画し建物内外の開放感を演出した。休日診療所部門は広々とした待合室及び機能的な医務スペースとなるよう計画すると共に感染症に配慮する動線も確保した。看護小規模多機能部門は木調とすることで温かみのある内装とし居心地の良さに配慮した。建物は大地震時に耐久し得る構造とすると共に、自家発電設備を設けることで、地域の医療・福祉の安心を見守り続ける施設とした。