車いす利用者を想定したバリアフリー対策として、昇降機室棟・渡り廊下棟の増築、車いす対応トイレのの整備、渡り廊下棟の増築に伴う既存トイレ改修・既存教室改修及び法適合整備による学校全体の機能向上を目的として計画を実施。昇降機室は利用者動線の短縮、管理者の目が行き届く位置への配置、北側隣地住宅街への圧迫感軽減などに配慮した。校舎棟と特別教室棟をつなぐ渡り廊下は、棟間を繋ぐ機能向上と併せて積極的に木質化を図り、児童・職員の交流を促進する温かみのある空間となるよう整備した。自然採光・自然通風を確保し、明るく風通しのよい空間を提案し、特別教室棟へ向かう期待感を促す前室の様な役割を担えるように設計をおこなった。既存校舎間をつなぐ渡り廊下の配置、棟間の階高の調整など施工難易度の高い工事となった。